ストーリーおさらい(ネタバレあり)
前章ではツァイス地方で発生した地震を調査。これもルーアンの件と同じくゴスペルを用いた結社の実験によるものでした。ティータとジンを仲間に加えて次は王都グランセルに向かいます。
迷子の少女
レイストン要塞でカシウスに指導を受けながら手合わせをするユリア。若手ながらリシャールやシード中佐の域まであと一歩というところまできているようです。そしてそのユリアと同期の元情報部カノーネは何やら企んでいる様子。
グランセルに向かう飛行船内にて仲間たちと会話。ティータの両親はオーブメントの普及していない国に2年近く技術提供に行っており、母親はパワフルな性格で父のラッセル博士とよく取っ組み合いの喧嘩をするほどらしい。父親は物静かな性格で元遊撃士。ケガで遊撃士を引退してから設計技師に転職したとのこと。
オリビエは甲板で演奏中。ジンからはヴァルターやキリカの話を聞ける。
ヴァルターはジンの兄弟子で天才。相手の命の刈り取る「殺人拳」という武術の暗黒面に入り込んでいったヴァルターに対して、師は戦いを通じて精神を高め合う「活人拳」の精神を説いたが届かず、殺人拳を追求するために出奔しようとしたヴァルターに仕合を挑み命を落とした。
それが6年前の話で、それ以来ジンはヴァルターを探していたという。そしてキリカは、命を落とした彼らの師父リュウガの娘だった。
グランセルに到着し、遊撃士協会へ。軍から依頼があるようで、それはエルベ離宮でじきに締結される不戦条約に関する話の可能性があるとのこと。この条約は国家間の対立を武力ではなく話し合いで解決するというもの。強制力はないが抑止力にはなり、国民同士の友好につながるという狙いがある。
軍の担当者がまだ来ていないため、保護者が見つからずに困っている迷子がいるという要請を受けてエルベ離宮へ向かいます。
離宮ではデュナン侯爵と遭遇。前作でリシャールのクーデターに関わったことにより謹慎になっているようだ。クローゼが次期国王になることを納得していない侯爵。クローゼは、王位を継ぐ覚悟がまだできていないがエステルを手伝うことで自らの道を見出し、近いうちに答えを出すという強い意志を見せました。
そして迷子の子供は、ルーアンで白い影を調査しているときにエア=レッテン関所で出会ったレンでした。
脅迫状
レンはただの迷子ではなく両親に置き去りにされた可能性があることが分かり、とりあえず遊撃士協会で預かって保護者を探すことに。
グランセルに戻ると、シード中佐から不戦条約の締結を妨害しようとする脅迫状の調査と情報収集を依頼されます。国外か国内か結社か、容疑者は色々考えられる。脅迫状が届いた9ヵ所のうち4ヵ所にエステル達は情報集めに行きます。ティータとレンは歳が近いこともあり別行動で買い物に出かけるようだ。
そしてレンの両親はクロスベルの貿易商をしているヘイワース夫妻であることが分かり、それについても大使館などで問い合わせることに。ちなみにこのタイミングでまたも怪盗B(ブルブラン)の依頼が発生していました。
共和国大使館でエルザ大使、帝国大使館でタヴィル大使から話を聞く。帝国皇帝と共和国大統領とも条約に前向きであり、リベールから両国に飛行船の新型エンジンが贈呈されることにもなっているため、2国が脅迫状で妨害することは考えにくいことが確認できた。
そして帝国の≪鉄血宰相≫ギリアス・オズボーンという名前が話に出る。帝国全土に鉄道を敷いたり自治州を武力併合したりと有名な政治家らしい。
次はグランセル城でアリシア女王と話す。クーデター事件後から軍拡を主張する極右勢力の主張は封じられており不満を募らせていることから、脅迫状を出す動機はありそうだがリシャールが逮捕されたことでその勢力に行動を起こす力はないという。
帝国と共和国は2国の中間にあるクロスベル自治州の帰属をめぐって対立しており、現在またそれが加熱していることから不戦条約が大陸西部の安定へのきっかけにと女王は考えている。
最後にリベール通信社でナイアルに話を聞く。脅迫状に具体的かつ現実的な要求がないことから愉快犯の仕業だとナイアルは考えているようだ。
今のところ結社の関与は確認できず。そしてレンの両親の行方については、飛行船で来たはずなのに乗客名簿に名がなかったりと不可解な点もあり、有力な情報もないためレンはしばらくギルドで預かる方針に。
一方、シェラザード・アネラス組は特務兵残党を追うなかで結社の執行者No.0≪道化師≫カンパネルラと対峙。自分はあくまで『見届け役』といい、特務兵に模した人形を爆破させるなど2人を翻弄したりしてから姿を消す。その場では『お茶会』『オルグイユ開発計画』などの単語が出てきて、執行者が現れたことからも結社の計画の可能性が。そしてその後、教会の神父ケビンが現れます。
さらにヨシュアとカプア一家のシーンも。『お茶会』と呼ばれる計画で軍や遊撃士の警戒がそちらに向かうのを利用して、ヨシュアたちも何かしら行動を起こすようだ。
条約調印までの警備本部になっているエルベ離宮にいるシード中佐に情報収集の結果を報告。犯人は特定できなかったが十分な結果ということで脅迫状の調査は終了です。ボース地方で情報部残党が発見されたという情報を知ったエステル達はギルドに戻ります。
レンもエステルにすっかり懐いた様子。帰り道ではデュナン公爵と執事のフィリップと遭遇。離宮での謹慎が解け、グランセル城に戻るところのようだ。わがままを言っている公爵をうまく説得し、前向きな言葉をかけるエステルに皆は感心する。
ギルドに戻ってシェラザード達がカンパネルラと邂逅したことなどを聞くが、その間にレンがいなくなってしまう。探しにいくなかで、ルーアンの新市長が観光事業を推進するノーマン氏になったことがリベール通信を読んでわかった。
目撃情報をもとにレンを捜索し無事再会。レンはヨシュアと思われる人物からエステル宛ての手紙を受け取っていた。会いたいという内容に動揺するエステルだが、指定された場所に1人で向かうことに。
殲滅天使
手紙に書かれていたグリューネ門に行くと、そこにはヨシュアではなくケビンの姿が。ケビンも待ち合わせで来たようだが、そのような偶然があるはずもなく2人とも罠にかかったということになる。ヨシュアを騙って呼び出されたことにエステルは憤ります。
ギルドに戻ると仲間が眠らされており、通信機も使えない状況になっていた。そしてデュナン公爵は行方不明、レンは攫われたようだ。置き手紙にはお茶会に参加するように書かれている。
そんななかシェラザードとアネラスが合流。アネラスは離宮への連絡へ、フィリップは眠らされた仲間の介抱、エステルとケビンとシェラザードは『お茶会』の対処へ向かいます。
波止場に向かうと、帝国や共和国に提供するためのエンジンが1つなくなっていた。特務兵を倒しながら奥へ向かうとカノーネ大尉と囚われたデュナン公爵がいる。デュナン公爵に王位を継承させ、リシャールを解放して再決起するのが彼女らの目的です。
情報部が独自に開発していた最新鋭の導力戦車『オルグイユ』を出してきます。エンジンが1つなくなっていたのはオルグイユの出力のために使っていたからだった。
カノーネはオルグイユで王城に攻め込もうとすると、士官学校の同期である親衛隊のユリアが立ちふさがる。しかしカノーネはゴスペルによって周囲の導力を停止させ有利な状況を作り出す。
それに対してケビンが以前リベール側から受け取っていたアーティファクト『封じの宝杖』でゴスペルを停止させることに成功。その後の連戦を制してカノーネ大尉の計画を無事阻止する。
解決したかに思われたが、ここでレンが登場。レンは結社の執行者No.XV≪殲滅天使≫だった。脅迫状を送り、カノーネを利用し、今回の『お茶会』を計画したのもすべて彼女。両親のヘイワース夫妻はなんと結社の自動人形だった。
その後、パテル=マテルという巨大な人形兵器を呼び出し、それが本当の両親だとレンは話している。実験を終えたレンは、楽しかったという感想を残しパテル=マテルに乗って去っていきます。
計画を失敗したカノーネは情報を話すことを拒否していたが、そこにリシャールを連れてカシウスがやってくる。リシャールは情報部の解散を宣言し、自分を助けようとするカノーネを解放するのだった。しかしカノーネの執念を見ると、立場以上の想いがリシャールに対してあったのかもしれない。
一方エステルはレンを結社から抜けさせると意気込んでいた。そしてケビンの正体は七耀教会の≪星杯騎士団≫に所属する星杯騎士の1人だった。アーティファクトを調査・回収する組織で、ケビンはまだ新人らしいが凄腕ばかりの騎士団らしい。
レンは他の結社の面々と合流。まだ幼いレンに対し≪剣帝≫は優しさも見せる。ヨシュアが結社に戻らないのはエステルの存在が一因となっていることからワイスマン教授はエステルを仲間に入れることを企んでいるようだ。
そして次はボース地方へ向かうことにしたエステルは、リベール通信記者のドロシーから1枚の写真を見せられる。そこに写っていたのはカプア一家のジョゼットとともにいるヨシュアの姿だった。ここで3章は終了です。
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